物語(yǔ)の舞臺(tái)は、大阪の端っこのとある町。深夜の住宅地で、中年の男が殺害された――犯人は高校生だった。高校2年生のえんは、親友の琴子と退屈な日々を送っていたが、琴子がサッカー部のナリヒラ君に一目惚れしたことで、2人は徐々にすれ違うようになっていく。同じ高校に通うジュンは、母が家を出ていったことを無(wú)視し続ける父親に何も言えぬまま、放課後ショッピングモールで時(shí)間をつぶす。やがて、ブルーハーツを聴きながらふと通りかかった屋上で、東京から転校してきた伊尾と會(huì)い、求めるものもわからぬまま體を重ねるようになる。 偶然ナリヒラ君の秘密を知るえん、急接近した2人を見(jiàn)て見(jiàn)ぬふりをする琴子、サッカー部キャプテンの岡田、思いの捌け口を見(jiàn)つけられないジュン、田舎に閉じ込められた自分と義母を重ねる伊尾。そんなある朝、父親殺しの犯人が逮捕されたことで、郊外の気怠い空気とそれぞれの感...